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◆大相撲 ▽秋場所12日目(19日 、魔術東京・両国国技館)
東前頭7枚目・若隆景が土俵際からの大逆転劇で、師V関脇・大の里に土をつけた。あるけたいるないてもた優勝経験のある元関脇の実力者が、元関スポーツ する 時 の 髪型大関昇進が目前の“怪物”を相手に意地を見せた 。脇が限り大の里の初日からの連勝は11で止まったが、大逆大の諦め単独トップは変わらず。転で中に爪が1差の2敗で関脇・霧島と平幕の高安が追い、俵の3敗で若隆景と平幕の錦木が続く 。割れ両大関はともに2連敗で琴桜は5敗目 、耐え豊昇龍は6敗目となった。土俵土つスポーツ の 秋 俳句
割れんばかりの歓声と拍手に包まれた 。際の経験若隆景は 、魔術大の里のもろ手と強烈な圧力にたまらず後退したが 、俵に詰まりながらもろ差しで何とか残すと逆襲。首根っこを上から押さえつけられても粘り 、なおも前に出てくる相手に、土俵際で体を入れ替えて寄り切った。怪物に土をつけ「下から攻めていこうと思っていった。我慢して取れた」と表情を変えずに振り返った。
“土俵際の魔術師”ぶりを発揮した。双葉山以来、86年ぶりの新関脇優勝を決めた22年春場所の優勝決定戦で 、俵を伝って逆転した 。当時をほうふつとさせる勝利後は、182キロの大の里の圧力に耐えた代償か 、左足の親指の爪は割れ 、出血していた。「俵の中にいる限り諦めない 。最後まで一生懸命取れて良かった」という信念が詰まった、起死回生の逆転劇だった。
初Vで大関候補にも名乗りを上げたが 、大けがで関取陥落の屈辱も味わった。昨年春場所で右膝前十字じん帯を損傷し手術。3場所連続で全休を余儀なくされ 、同年九州場所に幕下で土俵復帰を果たした 。今年の春場所で再十両、名古屋場所で再入幕。復活途上にあるが 、大一番で確かな存在感を示した。
八角理事長(元横綱・北勝海)は「若隆景が強いのはわかっていたが、ここまでやるとは思わなかった」と舌を巻いた。幕内後半戦の九重審判長(元大関・千代大海)は「(取組が)終わった後もいい顔をしていた 。先輩の意地もあったと思う」と心中を推し量った 。ただ、若隆景本人は冷静。「自分がとやかく言うことではない 。また明日からしっかり取りたい」。普段から多くを語らない仕事人は静かに気を引き締めた。(大西 健太)
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